坂嶋流記録庫

Inverse Archives

市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』(東京創元社)

『そして誰もいなくなった』や『十角館の殺人』、そして本作のような作品は、クローズドサークルもののなかでも〝全滅〟という一段高い縛りを設けている。 そのおかげで、レギュラー陣が生き残るだろうという安心感を与えず、緊張を保ったまま話を進められる…

相沢沙呼『雨の降る日は学校に行かない』(集英社)

この短編集の主人公たちは〝隅っこのひと〟たちである。 場の中心からはじき出されたひと、自ら出て行ったひと、そして中心と隅のあいだで揺れ動いているひと――さまざまな主人公たちは、世間と自分のズレ、そして外側の自分と内側の自分のズレに傷つき、ひと…

城平京『虚構推理 スリーピング・マーダー』(講談社)

探偵は証拠に証拠を積み重ね、たったひとつの真実にたどり着く。 だが時に、恣意的な証拠の選択や、論理の飛躍のせいで間違った結論にたどり着くことがある。そして一般的に、事実と異なる結論は悪である。 しかし、このシリーズは違う。 推理を口にするもの…

Short Reviewはじめました。

7月から毎週月曜日に400字程度のShort Reviewを書き続けてみることにしてみました。第1回目は陳浩基『世界を売った男』です。 画面を下にスクロールするか、右にあるLinkのShort Review一覧から進んでみて下さい。レビューというと、かつてミス研時代にブ…

陳浩基『世界を売った男』(文藝春秋)

記憶喪失は物語の自由度を広げる。 記憶が失われた部分には、数多くの物語が嵌まる可能性が存在する。その〝可能性〟は多くの展開を想像させうるため、固定された先入観が読者に根付きにくい。そして読者に先入観がない状態は、終盤におけるどんでん返しの不…

坂嶋竜が駆け抜けた1年半について

一昨年のキャスパ以降、まったく更新していなかったとは……。更新されていなかった期間の細々したことについてはtwitterに書いてますが、この期間に起きたおおざっぱなところをあらためてここにも。 『権謀術数 ‐おとしまえ‐ 壬生キヨムトリビュートアンソロ…

The BBBのCast Partyにて出張販売をします。

11/23、東京流通センターにて行われる文学フリマ東京に騙り部は参加し、既刊である『幻影復興 -メフィスト・リブート-』と『地下の国のリアス』を販売します。しかし、それに続き、さらに都内での販売が決まりました!! The BBB: Breakthrough Bandwagon Bo…

文フリ岩手限定小冊子「幻影物語」について

問い合わせがあり、長くなりそうなのでこちらで別記事にします。コピー小冊子「幻影物語 -Mephistory-」は文フリ岩手限定です。 ただし、第1回限定とは言っていないので第2回、第3回……と、 文フリ岩手にいらした方が手に入れられるようにしたいと思います…

「幻影復興 -メフィスト・リブート-」通販開始!

お待たせしました。 「幻影復興 -メフィスト・リブート-」通販の概要です。 文フリ岩手や奇想館に行くのが難しい方はどうぞご利用下さい。 まず、発送方法によって代金が変わります。 クリックポスト→1400円 レターパックライト→1600円 (2冊の場合はレター…

第1回文フリ岩手お疲れ様でした。

9月4日、盛岡で開催された第1回文学フリマ岩手に参加しました。予想以上にたくさんの来場者がいて、驚きました。 かなり読者を限定した本であることは承知していますが、 その上で手にとって下さった方、購入して下さった方、 それから差し入れをして下さ…

文フリ岩手――コズミック・イヴまであと5日

週に1回は更新しようと決めたのはいつのことだったでしょうか(遠い目) 校正して入稿しているうち、第1回分フリ岩手があと5日に迫って来ました。すでに告知の通り、騙り部はイ-04にて「幻影復興 -メフィスト・リブート-」を頒布します。 北は北海道南は…

文フリ岩手までひと月&「幻影復興」収録作品紹介

とうとう文学フリマ岩手まであとひと月と迫って参りました。 ひと月後の明日には盛岡産ビルの7階で売り子をしなくてはなりません。 僕が文フリに出るのは2011年以来なので、久しぶりの文フリです。 今現在は、入稿日に向けて最後の追い込みをしている最中で…

「幻影復興 -メフィスト・リブート-」の特集について。

前回更新からかなり時間が経ってしまいました。 文フリ岩手まであとひと月ですし、頑張って宣伝したいと思います。さて、twitterでは一足先に情報公開しましたが、 「幻影復興 -メフィスト・リブート-」では清涼院流水デビュー20周年特集を行います。 巻頭を…

作品をエブリスタの文フリ岩手特集号に登録しました。

『幻影復興 -メフィスト・リブート-』掲載予定の坂嶋竜「波が通り過ぎたあとに」を エブリスタが行っている文フリ岩手立ち読みカタログに掲載しました。 estar.jp あの日の記憶が蘇るとき、彼女は真実と出会う。リアスから届いた夢物騙。2011年4月、高台の…

文フリ岩手開催記念アンソロに原稿を提出しました

第1回文学フリマ岩手の開催を記念して、 事務局による公式アンソロジーが企画されています。その企画に提出した坂嶋竜作品のタイトルは「サファイアの祈り」。 ある国を訪れた女子中学生が病気の少女と出会う物語です。 企画の趣旨に従う限り、殺人を描くの…

第1回文学フリマ岩手参加決定

抽選もなく、参加費の支払いも終えたため、 「騙り部」の文学フリマ岩手参加が決まりました。 初めての同人誌『幻影復興-メフィスト・リブート-』を頒布予定です。「騙り部」とは、この企画のため、北は北海道から西は九州まで、 ぜひ参加して欲しいと思った…

坂嶋竜評論一覧

評論タイトル 書名 出版社 刊行日 誰がためにルビを振る ??? ??? ????.??.??

坂嶋流 Short Review 一覧

No. 作者名・タイトル・出版社 更新日付 005 ???『???』(???) 2019.07.29 004 市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』(東京創元社) 2019.07.22 003 相沢沙呼『雨の降る日は学校に行かない』(集英社) 2019.07.15 002 城平京『虚構推理 スリ…

通販について

:・boothにて、通信販売を行っております。 坂嶋販売所 - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

騙り部刊行物一覧

通販について タイトル 発行日 本文ページ数 価格 幻影復興 -メフィスト・リブート- 2016.09.04 288 ¥1000 地下の国のリアス 2017.06.11 20 ¥300 不思議の国のリアス 2018.06.17 112 ¥800 ツチブチ河童の謎 遠野謎語1 2019.06.09 76 ¥500

坂嶋竜小説一覧

風に吹かれて 2015.03.11 第4回東北産企画参加作品 サファイアの祈り -Where is she?- 2016.09.04 第1回文フリ岩手開催記念アンソロジー『イーハトーヴの夢列車』収録『不思議の国のリアス』収録 波が通り過ぎたあとに -Don't pass me by- 2016.09.04 『幻…

ツチブチ河童の謎

発行予定:2019.06.09 ページ数:76 価格:¥500 民俗学が学べる大学を志望している高校2年の神沼真理愛はAO入試に提出する資料を作成するため、遠野市土淵にある河童淵を巡る見学会に参加する。だが急用で同級生は来ず同行者は頼りない氷藤洸司ひとり。 …

不思議の国のリアス

発行予定:2018.06.17 ページ数:112 価格:¥800 収録作品 サファイアの祈り 浦島さくらがある国で出会った病弱の少女。国の外に出たいという少女の祈りは届くのか? 岩手が舞台の某文学作品をメインテーマに、北山猛邦の手法でアプローチ。ポイントは「島…

地下の国のリアス

発行日:2017.06.11 ページ数:20 価格:¥300 収録作品 坂嶋竜「ROCKDOME -水に打たれて-」 田沢美佳という女子高生が主人公の釜石線×鍾乳洞(バスケも少し)の青春ミステリです。「サファイアの祈り」は北山猛邦風でしたが、今度は坂嶋流『八つ墓村』!

幻影復興 -メフィスト・リブート-

発行日:2016.09.04 ページ数:288 価格:¥1000 清涼院流水デビュー20周年特集 ・清涼院流水インタビュー「インパーフェクトスコア」 圧巻の37000字。この10年間に発表された作品群、TOEIC満点までの長い道のり、阪神大震災&東日本大震災、流水史上最長作…

風に吹かれて

潮の香りを運ぶ風を、突然の汽笛が切り裂いた。 ホームにいた私は慌てて電車のドアを開け、中へと入る。 それとほぼ同時にたった1両しかない電車は動き出した。 空いているシートに座ると窓の外を見つつ、足を延ばす。 平日の午後にもかかわらず、乗客はほ…