潮の香りを運ぶ風を、突然の汽笛が切り裂いた。 ホームにいた私は慌てて電車のドアを開け、中へと入る。 それとほぼ同時にたった1両しかない電車は動き出した。 空いているシートに座ると窓の外を見つつ、足を延ばす。 平日の午後にもかかわらず、乗客はほ…
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