坂嶋流記録庫

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文フリ岩手開催記念アンソロに原稿を提出しました

第1回文学フリマ岩手の開催を記念して、
事務局による公式アンソロジーが企画されています。

その企画に提出した坂嶋竜作品のタイトルは「サファイアの祈り」。
ある国を訪れた女子中学生が病気の少女と出会う物語です。
企画の趣旨に従う限り、殺人を描くのは難しいと感じたので
日常の謎的な作品になりました。

岩手に関わるどんな文学的背景をテーマにしたのかは、
ネタばらしになるのでここには書きません。
ただし、ミステリとしての構造に関して言えば、
岩手が産んだミステリ作家・北山猛邦「妖精の学校」へのオマージュです。
約10年前、北山さんにインタビューさせて頂いたときはそれほど気になる作品ではなく、
ほかの短編を好きなものとして挙げたのですが、
その後読み返すたびに美味しさが滲み出てきて、今ではお気に入りの短編です。


なお、この作品は『幻影復興』に収録予定の「波が通り過ぎたあとに」の姉妹編です。
時代も舞台も違うのに、何がどう姉妹編なのか、両方読んで確認していただければ、幸いです。